20XX年、ぺにょは巡査を拝命し、警察学校へ入校しました。
ここから20年以上にわたる警察人生が始まったのです。
今回は「入校初日」の体験を紹介します。
1. 荷物搬入と居室整理
入校前に通知されていた班(クラスのようなもの)と学籍番号に従い、割り当てられた寮の居室へ荷物を搬入。
家族の立ち入りはできないため、すべて自分ひとりで運び込みます。上層階だとこれが地味に大変でした。
さらに、各自のベッドにシーツを敷き、カバーを取り付ける「ベッドメイク」も待っています。
慣れない作業に苦戦し、先輩巡査から「角をきちんと折れ!」「シワを作るな!」と何度も怒鳴られたのをよく覚えています。
2. オリエンテーション
居室整理が終わると、各班で教室に集まり、担当教官方と対面。
警察学校の規則や今後の予定について説明を受けました。
軽い自己紹介をさせられたのもこのタイミング。これは教官次第のようです。
3. 入校式の準備と猛練習
警察学校で最初の大きな行事が「入校式」です。
公安委員会のお偉いさんや、年によっては地元テレビ局も来るため、絶対に失敗できません。
その分、式の練習は徹底的に行われます。
「声が小せぇ!」「ダラダラすんな!」と先輩巡査に怒鳴られ、立ったり座ったりを繰り返し…。泣き出す高卒の同期もいました。
厳しさを肌で実感したのは、この入校式の練習が最初だったと思います。
もっとも、後になって知ったのは、先輩たちも「厳しく指導するように」と上から言われてやっていただけ。
中には後で謝ってくれる人もいましたし、人格否定や暴力はありませんでした。
4. 初日の夜に思ったこと
そんなこんなで、初日からしっかり「しぼられた」一日。
夜になると実家が恋しくなり、何度も「入るんじゃなかった」と後悔したのを覚えています。
本格的な授業が始まるのは、この入校式が終わってからのことです。