警察学校での生活も終盤になると、いよいよ 卒業・配属 に向けた準備が始まります。
ここでは、ぺにょが経験した「卒業までの流れ」と「初任地への赴任」について紹介します。
成績発表と順位
卒業前に、学校での最終成績と順位が発表されます。
ぺにょの場合は、教官から直接伝えられる形でした。
自分の順位が周囲に知られることはありませんが、配属先の上司は 学校での成績や生活態度を把握している と考えた方が良いでしょう。
また、成績優秀者や成績が悪い生徒は抱き合わせで「忙しい署」に配属されることが多いのも事実です。
配属先の希望は通るのか?
入校中に希望勤務地を提出しますが、正直ほとんど期待できません。
都市部:希望者が集中するため、希望通りにはなりにくい 田舎:ある程度希望が通る可能性はある 極端に小さい署:新人は配属されない
結局は「組織の都合次第」。希望通りに行ける人は少数派です。
卒業準備と引っ越し
卒業が近づくと、各自で配属先に連絡し、挨拶を済ませます。
その後、寮で使っていた私物を段ボールに詰めて、各配属先の独身寮などへ送る準備が始まります。
既婚者を除き、新人警察官の多くは独身寮に入居することになります。
卒業
長かった学校生活もここで一区切り。
嫌だった寮生活も終わってみれば寂しく、同期と別れを惜しんで泣く人も多くいました。
ぺにょ自身も、これから始まる新しい生活へのワクワク感と、警察署勤務への不安が入り混じった複雑な気持ちでした。
この時はまだ「警察学校がいかに守られた環境だったか」を思い知らされていなかったのです。
警察署への赴任
卒業後、ぺにょの場合は 配属先の担当者が学校まで迎えに来てくれ、そのまま車で警察署へ移動 しました。
署に着くと、署員たちが出迎えてくれましたが、右も左も分からないひよっこたちにとって、ここからが本当の意味での警察官人生のスタートでした。